物語
「光の木」
咲いては
色変わりして
落ち
生まれては
大きく手を伸ばして
終わる
無限の繰り返しを
誇りに思う
降り積もる花びらは
はがれ落ちたかつての自分
朽ち
土に混ざって
花を木へと育てる
新しく芽が出て
森を作ることも
あるだろう
そうやって
変わり続け
終わり続け
次の者へ
わずかでも託(たく)すことを
祈りながら
人という生き物が続いてきた
私も
その一人
咲いては散る
繰り返しを
生まれては
落ちる
驚きを
喜びを
痛みを
名もなき感情を
誇る
<販売情報>
「光の木」
・水彩画
・サイズ:縦32cm・横27cm(額の外側のサイズ)
・制作日:20150607
・価格 :40,000円
・送料 全国一律1500円
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2015-06-07 | Posted in 物語 | Comments Closed